番外編 NHKスペシャル「それでも、生きようとした~原発事故から5年、福島からの報告~」

2017.01.10.19:29


※以下の内容にあたり「福島」とは、福島第一原発事故で強制避難となった地域、及びその周辺の地域のことを指しています



昨晩1/9に放送されたNHKスペシャル「それでも、生きようとした~原発事故から5年、福島からの報告~」。

放送を見られた方もいらっしゃるかと思いますが、映される場所の多くが、私が普段ボランティアに行っている南相馬市近辺のものでして、見覚えのある所が映るたび「おお~、知ってる知ってる。」と呑気に見ていました。

しかし、番組が進むにつれ、福島に帰還した方たちの自殺率が年々増加しているとの内容になり、とてもブルーな気持ちに…。😔

私自身、薄々感じてはいたのですが、福島の被災地の現在というのは、表面的には瓦礫などは片付けられ、外部からの人間には、ここが被災地だったのかどうか分からないくらいになっているのですが、人の気配というものがなく、たまに帰還されているとしても、ほとんどが高齢のおじいちゃん、おばあちゃんのみ…。

それでも、まだご夫婦揃っていればいい方で、津波被害などで犠牲になっていたり、避難先でお亡くなりになったりして、独居高齢者として戻られている方も多数…。

昔は大家族で住んでいたんだろうなという大きな家屋敷で、一人ポツンとお住まいになっている姿を見るたび、さぞやお寂しい思いをされているのだろうなと…思います。

ボランティアで独居高齢者宅に派遣され、活動を終えて引き上げるという時に、名残惜しそうに「もうちょっと話し相手になってくれないか。」と言われることもあり、本当に厳しい精神状態になっているんだと感じます。😔

ーーーーーーーーーーーーーーー

避難生活を強いられた福島の方々は、関東圏の電力を作るための東京電力の原発事故のために長期間の避難生活を余儀なくされました。(福島県で使う電力は東北電力が作っています)

震災前、関東圏に住む者がテレビを見たり、パソコンを動かすなど便利に快適にと使用していた電力のうち、3〜4割は福島の原発で作られた電力を使っていた計算になるとのこと。

この話しをしますと、電源三法交付金で原発設置を容認した自治体は潤っていたはず、またそれを目当てに原発を誘致した、それをもらっていたということは、このような被害も想定しておくべきだと公言する(暴言を吐く)方もいます。


ただ、実際に現地で苦労し、精神的に追い詰められている被災者の皆様に接していますと、そんな言葉では片付けられない問題だと(個人的には)思っています。

いまだに福島第一原発(イチエフ)から半径20Km圏内では、帰還困難区域、帰還準備区域などが設定され、住民の方々は故郷を追われ、様々な艱難辛苦に耐えている…というのが現状です。


私がご近所さんなど関東に住んでいる方に、週末は福島にボランティアに行っているんですよと言いますと「まだそんなことが必要なんですか?」と真顔で聞いてくる方がほとんど。

テレビなどの報道がされなくなりますと、遠隔地に住んでいる人は、もう過去の出来事と忘れ去ってしまいがちですが、福島の方たちは苦しみの真っ最中…むしろ、心の空洞というのは年々深くなっているのではないかと思います。

巷では、福島から転校してきたとして、いじめや恐喝の対象になったり、教師からもバイ菌呼ばわりされるなどの信じがたい・許されざるような報道があったりもします。

ーーーーーーーーーーーーーーー

私自身、時に(毎週毎週福島に行くという)変人扱いされながらもボランティアに参加し続ける理由は、関東住みの人間として、避難生活を送らざるを得なかった福島の方々への贖罪の気持ちがその原動力になっています。

私ごときの力では何の力にもならないのですが、庭木1本の伐採でも、庭の草むしりでも、ほんの少しでも被災者の方の気が紛れてくれればいいなと思いながらボランティアに参加しています。

ボランティアには行けないけれど、その想いはありますという方の気持ちも込めて、これからも可能な限り福島行きを続けたいと思っています。


震災を乗り越えた大事な命を、絶望という人災で失うことがないよう…ほんのちょっとでも、福島で苦しい思いをされている方々へ思いを馳せていただけましたら…幸いです。




関連記事

theme : 東日本大震災支援活動
genre : 福祉・ボランティア

comment

Secret

ご無沙汰しております

2017.01.15.20:45

遅くなりましたが、おめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。

さて、高齢の方がもう少し話し相手に‥というくだりは、
切なくなりますね。

熊本もそうです。
ここ福岡では、災害にあったことなんか忘れているかのようです。
という私も、自分の家族、実母のことで頭がいっぱいです。

パパさんはえらいです。

この間、糸魚川市の火災のボランティアの特集をしているときに
埼玉から来ました‥
という方がいて、あら、マックパパかしら?と思ったほどです。
(どこにでも出没)

今年は、どんな年になるでしょう??
お体には気を付けてくださいね。

えりままさんへ

2017.01.15.21:35


こちらこそ、今年もよろしくお願いいたします。

本当に福島に帰還された方は、大変な思いをされています。

昔は孫もいれて10人で住んでいたんだけどなと、お一人で住まれているおじいさんがおっしゃった時は…思わずもらい泣きしてしまうところでした。v-409


糸魚川へは行けませんでした。というより、募集自体が地元の方に限るという条件で、一般募集はほとんど見当たらなかったのです。

まあ、その埼玉の方のように行ってしまえば、拒否まではされないとはされないと思うのですが、やはり他所者はノーサンキューという雰囲気もあったので行きませんでした。😅

今年も色々とあるかと思いますが、よろしくお願いいたします。

プロフィール

旅人macpapa

Author:旅人macpapa
50歳を機にアーリーリタイヤしました。
亡き妻との約束を果たすため「日本の自然と温泉を巡る旅」とボランティア旅に出ています。
以前のブログ「macpapaの日々是感謝
妻が書いていたブログ「ありがとう

主に一人旅人からの目線、感じたことを書いています。

最新記事
最新コメント
カテゴリ
カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
月別アーカイブ
旅人カウンター
旅人オンラインカウンター
現在の閲覧者数:
検索フォーム
リンク